2月14日(日)に筋肉の祭典「マッスルコンテスト東京」がカルッツかわさきで開催された。「マッスルコンテスト」は、アメリカ・カリフォルニアを中心に展開されてきた歴史あるボディビル・フィットネスの祭典。今年はコロナウイルス感染症の影響で国際大会の開催は見送られ、昨年に初開催された「マッスルコンテスト東京」が開催されることとなった。今回は約90名がエントリーし、ボディビル、ウーマンズフィジーク、ビキニ、メンズフィジーク、フィギュア、クラシックフィジークの6カテゴリーでの闘いが繰り広げられた。
各カテゴリーオーバーオールを写真とともに振り返る。(フィギュアは一般カテゴリーのエントリーがなかったためオーバーオールはなし)
ゴールドジムのアンジェリーナ・ジョリーが
魅せた華やかなステージング
ビキニカテゴリーはTVのバラエティ番組で“ゴールドジムのアンジェリーナ・ジョリー”とも称された永吉令奈選手(左から2番目)が優勝となった。惜しくも2ポイント差で2位となった田村円選手(右から2番目)はビキニ163cm以下級で、志村陽香選手に予選では敗れたものの決勝で1位となり優勝した選手だ。3位カンノカチア選手(中央)、4位ヨシノエニィ選手(一番左)、5位義達陽子選手(一番右)も12ポイントで同点(上位票の数で順位が決定)と接戦だった。今年はマッスルコンテストジャパンが開催されず、プロビキニの開催がなかったが、華のある選手がビキニカテゴリーを彩った。
ボディビル一家から第3の男が
接戦を制する
メンズフィジークオーバーオールは2ポイント差で1位宮田雄史(左から2番目)、2位田中潤也(中央)、3位黒崎英太郎(右から2番目)と接戦となった。宮田選手はTVでも話題となった“ボディビル一家”の次男。父・勝実選手と長男・智也選手はボディビル65kg以下級などで活躍する選手で、昨年はマッスルゲート石川大会、マッスルゲート東京大会での親子対決が注目を浴び、母・みゆき選手は東京選手権優勝、日本選手権6位などの実績を持つトップ選手だ。そんな宮田家第3の男・雄史選手がメンズフィジーク170㎝以下級&オーバーオールで優勝を果たした。
マッスル・クレオパトラ
還暦のフィジーク女王が魅せた
ウーマンズフィジークは山野内里子選手の1名だけのエントリーとなった。昨年の優勝に続き2連覇を果たした山野内選手。今年はさらに圧巻のボディとステージングを披露した。1名だけのエントリー"だから"ではなく、山野内選手の身体とステージング"だから"優勝"というのを会場で魅せてくれた。
マッスル歯科医
昨年より密度の高い仕上がりで優勝
クラシックフィジークを制したのは鎌田優選手(右)。鎌田選手は昨年のマッスルコンテスト東京ではクラスAで2位であったが、今年はクラスAを制してオーバーオールも獲った。鎌田選手は審美歯科医で、JBBFクラシックボディビルオーバーオール優勝の実績を持つ選手だ。今回のマッスルコンテスト東京では密度の高い仕上がりをみせパーフェクトスコアでの優勝となった。
ジャック梶田が
接戦をモノにする
ボディビルは2名でのオーバーオールとなった。1位梶田遼太朗選手(左)と2位吉川寛選手のポイント差はわずか1ポイント。ベテランビルダーの吉川選手を、新鋭の梶田選手が僅差で破るかたちとなった。ボディビルカテゴリーは例年よりエントリー数は少なかったものの見応えのあるオーバーオール戦となった。
取材:IM編集部 撮影:中島康介