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「コアラ小嵐」こと柏原健太選手を優勝に導いたノーストレス減量法とは?

今年の東京ノービス選手権大会で、なかやまきんに君の悲願の優勝とともに大きなトピックとなったのが、お笑いユニット「超新塾」のメンバーで筋肉系YouTuberとしても活動している「コアラ小嵐」こと柏原健太選手の75kg級制覇のニュース。柏原選手は同大会には2017年以来、4年ぶり2度目の出場。前回9位から一気にランクアップしての優勝劇だ。

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75kg級で優勝した「コアラ小嵐」こと柏原健太選手(真ん中)

「最初に(大会に)出場したときは、まだまだ自分はボディビルダーではないと感じました。東京オープン(現・東京ノービス)でどうしても優勝したかったです。これでようやく『ボディビルダー』になれた気がします」

調整中のボディビルダーの食事は、タンパク質中心の偏ったものになってしまうことも少なくはない。今回、柏原選手が試した調整方法は、それこそ小学校の家庭科の授業で教わるような、いわゆる“バランスがいい食事”を摂ることだった。

「今までは『摂取カロリー』『PFCバランス』というところを一番(念頭)に置いてやっていたんですが、今年はカロリー計算もPFCバランスも一切計算していないです。『野菜』『魚』『肉』、そして腸内環境の改善に取り組むために『発酵食品』『果物』『食物繊維』などを摂るようにしました。そういった食事をした上でタンパク質を多めに摂っていたんですが、身体の調子はよくなりました。僕がもともと胃腸が弱かったんですけど、胃腸の調子がとにかくよくなりました」

優勝を目指すにあたり、最優先課題としたのが「絞り」。今回の食事法は、よりハードな絞り込みにもプラスに働いた。

「東京ノービスに出ようと思った瞬間から、そこからはどんなに頑張っても目に見えて身体が大きくなることはないと思います。では、勝つにはとにかくハードに、誰にも負けないように絞るしかない。食事でPFCバランスなどを考えだすと、最初に脂質をカットしがちになると思うんです。僕自身も、(これまでの減量では)かなり早い段階で油をカットしていました。その上で、炭水化物はいっぱい食べたいし、タンパク質は摂らなきゃいけないし…と。でも、今年は炭水化物の量は例年より減っていたと思います。逆に脂質の量が増えて、タンパク質の量が減りました。今までの減量とは劇的に違って、精神的にもすごく楽でした。結果、今まで一番よく絞れました」

今までで一番ハードな絞りで挑んだ柏原健太選手(写真左)

▶【次ページ】柏原選手のタンパク質摂取量の見極め方とは?

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