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筋肉に魅せられた女医が叶えたフィジークの頂点

「今回が過去イチ絞れたんですが、もう少し絞れればと感じました」

マッスルゲート東京・女子フィジーク優勝の永井真知子選手は自身の試合をそう振り返る。デビュー戦は2019年の東京オープン選手権で、結果は2位。同年に東京選手権に出場するも、ここでは惜しくも予選落ち。今回のマッスルゲート東京が3戦目となり、表彰台の真ん中に立つのはこれが初めてとなる。

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大会出場3戦目にして初優勝を叶えた永井真知子選手(右から2番目)

そんな永井選手の職業は美容皮膚科の医師。鍛えられた美しい筋肉を競う女子フィジークでは、医学的知識も生かせたのではないだろうか。

「それは実際によく聞かれることでもあるのですが、トレーニングに必要な知識と治療に必要な知識は違いました。トレーニングをするようになってから、(身体作りに必要な)生理学とか解剖学とか栄養学とかを改めて勉強しなおした感じです」

大会出場のきっかけは「最初はダイエットというか、きれいな身体にしようという程度の目的でパーソナルジムに通ったんですが、しだいに大会出場を勧められるようになったんです。それでゴールドジムに入ったときに、たまたま入会案内をしてくださったのが(女子フィジークチャンピオンの)澤田めぐみさんだったんです。こんな世界があるんだ!?と」

そこで初めて「女子フィジーク」という競技を知った永井選手。2年半ほど前から宮田みゆき選手の指導も受けるようになり、2018年にはビキニ系の様々な大会に出場。そんな中で募っていったのが「女子フィジーク」への想いだった。

「私はポージングが好きで、フリーポーズがやりたいんです。澤田さんや宮田さんといった素敵な方に出会えて、そこからは女子フィジークばかり見るようになって、『私もやりたいな』と思うようになりました。女子フィジークってかっこいいなと思って。これまでに宮田さんのセッションは113回受けて、ポージングとトレーニングを連動させる形でずっと取り組んできました」

最近は、肌が黒くなってくると「そろそろ大会ですか?」といった感じで患者さんから指摘されるようになったという。12月にはゴールドジムJAPAN CUPにも出場する予定だ。

(取材:藤本かずまさ 撮影:中島康介)

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執筆者:藤本かずまさ
IRONMAN等を中心にトレーニング系メディア、書籍で執筆・編集活動を展開中。好きな言葉は「血中アミノ酸濃度」「同化作用」。株式会社プッシュアップ代表。


 

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