『ベストボディ・ジャパン2020日本大会』でゴールドクラスから総合グランプリを獲ったのは50歳のコンビニ店長・木下智博さん。その見事に鍛え上げた身体を作ったのはコンビニ飯だった。
「40代前半にメタボリックシンドロームになりまして、健康診断で必ず引っかかるようになってしまったんです。それがきっかけでダイエットをはじめました。あとは、ちょっとアルコール依存症に近くて……それでお酒を断ち切るほど、のめりこめるような趣味として、少しダイエットの効果もでてきた時期からトレーニングを本格的にやることにしました」
その後、ベストボディ・ジャパンの存在を知り、1年2ヶ月の準備期間で、横浜大会の準グランプリを獲得する。
「その日は誕生日だったこともあり、すごく思い出になりました。そこからは負けなしで、日本大会マスターズクラス優勝。翌年は京都大会、東京大会、横浜大会で三冠を獲り、日本大会ではゴールドクラスで優勝。そしてベストボディジャパン部門総合優勝を獲得しました」
わずかな期間でタイトルを手にした木下さんはコンビニの店長。気になる食事は、コンビニ飯を活用している。
「増量期はコンビニのパスタです。チキンが入ったナポリタンとかタンパク質がいっぱい摂れるものにしています。あとはサラダチキンがはいったロールパンとかザバスのプロテインドリンクも飲んでいます。1日の総量としてはタンパク質は200gぐらい、炭水化物は400~500g。1日に5~6食で、間食はプロテインだけで済ませるときもあります。減量期は、サラダチキンを食べます。サラダチキンとおにぎりで一食みたいな食事をしています」
2021年からは新たにベストボディ・ジャパン公認講師と審査委員として活躍の場を広げている。「選手の立場から教えることができるので、それを活かして指導していけたらと思っています」と新たなステージでの意気込みを語ってくれた。
(取材・文:FITNESS LOVE編集部 写真提供:一般社団法人ベストボディ・ジャパン協会)
続けてお読みください。
▶プロサッカー選手を目指す道から、たった1年でボディコンテストの頂に立った男
木下智博(きのした・ともひろ)
1970年7月7日生まれ。身長175cm。体重65kg(オン)、80kg(オフ)、ベストボディ・ジャパン2021日本代表。
主な入賞歴
ベストボディジャパン2019日本大会マスターズクラスグランプリ
ベストボディジャパン2020日本大会ゴールドクラスグランプリ
ベストボディジャパン2020日本大会総合グランプリ
トレーニング以外の趣味:甘党、アニメ