9月5日、兵庫・芸術センター芸術劇場にオールジャパン・ビキニフィットネス選手大会が開催された。スポルテックカップ覇者の片平愛子選手、今年デビューながら兵庫オープン、東日本選手権で勝利を積み重ねてきた片岡彩香選手などが出場した注目のカテゴリー、フィットネス16歳以上~35歳未満163cm超級では昨年11月にゴールドジムJAPAN CUPを制した柿夏芽選手が優勝。シーズン初戦の兵庫オープンではオーバーオール4位、東日本選手権では35歳未満163cm超級2位、東京選手権では35歳未満級2位という結果に終わっていたものの、大一番ではしっかりと勝利を掴んでみせた。
「かっこいい言い方をさせていただくと、最初からこういう計画ではありました。大会に出て、そこからギアを上げて絞って…それを繰り返していく計画を立て、初戦の兵庫オープンは結果は気にしないつもりで出場しました。(初戦から)絞り切った状態で出ると(最終戦まで)持たなので、オールジャパン選手権に全てをぶつけるつもりでやってきました。だから、これまでの結果は想定内です。今までやっていたことが間違っていなくてよかったです。
ただ、この結果におごらずにやっていきたいと思います。今シーズンの最初は私はゴールドジムJAPAN CUPで優勝しているという意識が自分の中にありました。それは高みを目指す意味では必要な意識ではあるのですが、少しでも自分のことをおごった視点で見ていないか、省みながら進んできた1年でもありました。去年は去年、今年は今年、そして今日の結果も今日の結果として、常に生まれ変わったつもりで『初心者』という気持ちを忘れずにいたいと思います。それもあって、今日は初心を思い出したくてデビュー戦で着用したビキニを着ました」
取材・文:藤本かずまさ 撮影:中島康介
執筆者:藤本かずまさ
IRONMAN等を中心にトレーニング系メディア、書籍で執筆・編集活動を展開中。好きな言葉は「血中アミノ酸濃度」「同化作用」。株式会社プッシュアップ代表。