ハワイと日本を拠点に活動しているIFBB Pro Figureで活躍中のHiromi Mayさん。今まで数々の海外大会に出場経験があるHiromiさんに大会までの準備から試合当日の流れなど、日本とはまた違った大会の雰囲気をリポートしてもらうことになった。第1回目となる今回は大会出場をする前の準備期間について。
【写真】IFBB Pro Figureで活躍中のHiromi Mayさんのバキバキボディ
写真・文:Hiromi May
大会出場までの準備期間はどれくらいでしょうか?
まず最初に、参戦する大会を選ぶところから始めます。私のこれまで10年の試合の傾向を振り返ると、大体1年に2試合の割合で、ともに日にちが近い大会に参戦しています。そして、その試合の日にちから約16週間前から調整を始めます。私にとって、大会に出続ける限り、普段のトレーニングがすべて準備期間だと思っています。参戦した自分の結果をもとに、次回はどのように身体を変えていくかなど自分のトレーナーと相談しながらボディメイクを始めます。
調整でとくに気を付けているポイントは?
マッスルコンテストJAPANでプロカード獲得の試合以外は、ほとんどアメリカ本土の大会に出ているので、やはりサイズが常に課題です。プロの試合はアマチュアの時と違って、背の高さなどの区別がなく、1カテゴリーになります。よって、152cmしかない私は、全体がどーんと重たく見えないような調整をしています。
プロの大会にエントリーする際に注意していることは?
大会を選択してアプローチを始めても、実際のエントリーは試合の約1カ月前にします。なぜかというと、まずコンディションが予定通りなのか、ケガなどしていないかなどある程度目安が立ってから、という自分なりの理由があるからなんです。特にプロになると決めた試合に出れない場合、罰金が生じるので、やはり慎重にエントリーは行います。前述した「日にちが近い大会2試合」というのは、1週間から2週間。これまでの経験では、最短で3日、最大で4週間ということがありましたが、1試合目からの回復、そして次の試合にリセットするのに一番最適なのは10日~2週間くらいという感じです。4週間の時は、ピーク期間が長すぎて逆にコンディションが甘くなったので、それ以来最大でも2週間までと決めています。例えば、その2試合で良い結果が出れば、さらなる次の試合へ続行していくのですが、その逆の場合はもう一度仕切り直し!ということで、次のシーズンまで準備期間になります。