11 月27 日(土)、28 日(日)新宿三角広場西WEST エリアにてマッスルゲートパワーコンテストが開催された。非公式大会ではあるが、自己ベスト更新の場として初心者からベテランまで幅広く参加。ここではベンチプレス男子100kg超級で優勝し柏木直輝選手をご紹介。
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:北岡一浩
柏木直輝選手
男子100kg超級 優勝 記録:ベンチプレス110kg
優勝の感想
今回、取材の機会を頂き、ありがとうございます。まず、自分がベンチプレスの大会に出場した事に驚いている方も多いかと思います。今年1月の競技中に右膝前十字靭帯損傷後、中々ご報告出来ずにいましたが、この度、競技フットサル選手としてのキャリアを終了し、現役引退させて頂くことになりました。今まで、自分の競技生活を応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。コロナ禍で難しいコンディションの中でしたが、最終的には所属クラブであるアディシエ/フットサルクラブ横浜のキャプテンとしてチームがリーグ戦全勝優勝することができて本当に良かったです。自身の現役最終試合がリーグ戦最終節、無失点でチームの全勝優勝に貢献出来た事。誇らしく思います。6年前、フットサルで左膝前十字靭帯損傷、半月板損傷、内外側副靭帯損傷し、今回の右膝前十字靭帯損傷で両膝を壊すまでフットサルと言う競技をやりきる事が出来、怪我ではありますが、満足行く形で現役引退させて頂く事ができました。支えて下さった皆様、本当にありがとうございました。と、いうことで現役引退のお知らせをする前に別競技の優勝報告となってしまいましたが、現在はベンチプレス競技の選手を目指し、トレーニングを積み重ねております。公認、非公認問わず初出場となった大会で試技を成功させる事が出来、本当に良かったです。うれしいことにベンチプレス競技でも応援してくださる方がいて、トレーニング中も様々なサポートいただいています。今回の優勝は今まで応援してくださった方々のおかげだと思います。
パワーコンテストに出場した理由
今まではマシントレーニングのみでフリーウェイトは全く行わずだったのですが、元所属チームでお世話になったコーチからフリーウェイトを勧められて、始めました。お世話になっているスポーツセンターの初回フリーウェイト講習担当の方がたまたまベンチプレスの元神奈川県記録保持者だった事もあり、自然とベンチプレスの魅力に取り憑かれました。競技フットサル選手としての現役引退を決めて、ベンチプレス競技に挑戦したかったのですが、コロナ禍で中々試合が開催されず、やっと開催されたのが今回のパワーコンテストでした。
パワーコンテストまでの道のりには、どんなことがあったか
ベンチプレスを始めて、大会に出たいと思うようになり、公認大会出場を目指すようになりましたが、コロナ禍で中々大会が開催されず、辛い思いをしました。そんな中、フットサルの競技中に右膝前十字靭帯損傷してしまい、トレーニング自体が出来なくなってしまい…松葉杖でバス乗り継いでジムまで行き、足上げベンチプレスをしたりしていました(笑)やっと夏に大会に出場出来そうでしたが、緊急事態宣言の為、中止に…そんな事を経ての今大会出場でした。
競技をすることで得られた変化
周りの方々から確実に身体つきが変わったと言われるようになりました!競技変更に伴う大幅な増量もあったのですが、特に胸、腕回りは確実に大きくなって来た実感があります!
普段の仕事と行っている競技の両立について
ベンチプレスの為にジムから近い職場へ転職しました!履歴書にもベンチプレスの事を書いて、話もしている為、休日や時間等職場の理解を得ています。
練習、食事に対するこだわり
練習はいわゆる「エブリベンチ」です!国内トップ選手以外、あまり行わないらしいのでジムに行くたびに周りの方々から良くエブリベンチについて聞かれる事が多いですが、毎日、その日のベストを出し切り、毎日シャフトと向き合う事が大切なのかなと思います。毎日毎日重いの…とかではなく、どうしても調子が悪い日はシャフトのみでひたすらフォームチェックなどもしたりします。スリングショット系のベンチプレスサポーターを使用して練習する日もあります。食事に関しては、競技変更に伴い大幅な増量をした為、内臓を壊さないように気をつけながらしっかりとカロリーを摂る事。そしてサプリメンテーションも勉強して積極的に取り入れる様になりました。
今後の目標
今大会の優勝により社会人で3競技優勝(カートレース、競技フットサル、ベンチプレス)を達成した為、マッスルゲート連続優勝、神奈川県ノーギアベンチプレス選手権大会にて公認大会デビュー、そして関東ベンチプレス選手権大会の標準記録をクリアして出場権を得て来年度出場する事。そして、全日本実業団ベンチプレス選手権大会に出場することです。