多くのトレーニーが、身体作りに取り入れているものといえば「プロテイン」です。なぜ、プロテインを積極的に摂取する必要があるのか。そもそもプロテインとは何なのか。有効な摂取タイミングや、数ある商品の中から自分に合ったものを選ぶための基準はあるのか。ゴールドジムプロダクツ事業部でサプリメント開発に携わる佐藤貴規さんに聞いてみた。
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そもそも「プロテイン」とは
プロテインとは、日本語で「タンパク質」。三大栄養素のひとつであり、筋肉をはじめ肌や髪、爪あるいは内臓、血液といった体のあらゆる部分の材料となる成分です。筋肥大を求める以前に、ヒトとして健康を維持するために必要不可欠な栄養素であるため、競技者など運動習慣を通じて筋肉の発達を望む場合は、より意識的に摂取を心がけることが大切になってきます。
1日あたりの摂取量は、運動習慣がなく一般的な生活を送っている人は【体重×1グラム】、運動習慣がある人、または成長期の子どもは【体重×2グラム】と、厚生労働省が目安を発表しています。摂取上限は定められてはいません。何事もやりすぎればどこかに負担が生じるように、あまりにも摂りすぎてしまうと内臓に悪影響を及ぼしかねません。ただ、タンパク質は体のあらゆる場所で継続的に使われています。食生活にかなりの気を使わないと、一般的には不足しがちです。
サプリメントの有効性と誤解
栄養摂取の基本は、毎日の食事です。タンパク質は肉類や卵・牛乳、大豆などに多く含まれているので、まずは食事でしっかりと補充することが大切です。しかし、食べ物の中には摂取量を抑えておきたい栄養素(減量期の脂質など)も含まれていることが多々あり、タンパク質量を確保するためとはいえ、食事だけで必要量を摂取しようと思うとウエイトコントロールが難しくなるという問題が生じます。素材や調理法を工夫することでクリアできる部分もありますが、必要量の確保と摂取カロリーを細かく調整しながら……となると、継続は難しいと感じる人が多いのも事実です。その点、サプリメントは「栄養補助食品」ですから、足りない栄養素だけを効率的に補うことができます。
形状がパウダーということもあってか、まるで薬のように「特別なもの」といったイメージを抱く人も多いようです。飲むことでトレーニングに対する気持ちを高めるのはいいと思いますが、例えば「飲むだけで筋肉が発達する」といった、過剰な期待は寄せないほうがいいでしょう。また「飲むと太るのでは」と心配する声も耳にします。確かに「1グラムあたり4kcal」のエネルギーを持っているので、通常の3食に上乗せすれば1日の摂取カロリーは増えます。ただし、前述のとおりタンパク質は体のあらゆる部分に材料として使われる上に、そもそも不足しがちな栄養素のため、使われず体脂肪として蓄積される可能性は非常に低いと言えます。
選び方のコツ・飲み方のコツ
いくつかの商品を手に取り、見比べると製法の違いに気づくと思います。「WPC」はタンパク質純度が低く、タンパク質以外の栄養素やホエイの場合は乳糖も含まれるため不耐症の方は注意が必要です。「WPI」は、タンパク質純度が高く乳糖もほぼ含まれません。純度はプロテインサプリメントを選ぶ際、判断の基準にしたい大切なポイントです。あとは何由来のタンパク質なのか、タンパク質以外にどのような栄養素が入っているのか。目的に応じて、選んでいきましょう。
摂取タイミングは、トレーニング直後はマストとして、優先順位が高いのは就寝前と食間です。朝食や昼食が炭水化物だけ、という生活をしているようであれば、牛乳に溶いたプロテインをプラスすることで栄養バランスもよくなります。なおパウダーは、何に溶かしても問題ありません。料理に使っても大丈夫ですが、熱に弱いという側面もありますので、加熱のし過ぎには注意したほうが無難でしょう。
GOLD’S GYMの「WPI」ホエイプロテインから数量限定フレーバー登場
GOLD’S GYMのWPI ホエイプロテインは、優れた分散性を持つため、さっと水になじみ溶けやすく、タンパク質含有量も多く、低脂肪な点が特長だ。また必須アミノ酸BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)や、7種類のビタミンB群を配合しているため、トレーニーはもちろん、健康管理を心がけている人にもおすすめです。昨年数量限定で販売された巨峰グレープに続き、今年のトロピカルフルーツ風味はマンゴー、ドラゴンフルーツ、バナナなど南国の果物が香る甘さの中に爽やかな酸味を感じる味わいになっています。
『GOLD’S GYMホエイプロテイン トロピカルフルーツ風味』
内容量:720g
価格(税込):5,400円
お問い合わせ: GGP 0120-20-6361
Webサイト: http://www.ggmania.jp/
佐藤貴規(さとう・たかのり)
1979年生まれ。2007年~08年東アジア選手権65kg級優勝。12 年東京選手権優勝、日本クラス別70kg 級優勝、全日本選手権7位。13、14 年日本クラス別75kg級優勝。15 年日本クラス別65kg 級優勝。17年日本クラス別75kg 級優勝、全日本選手権5 位。17年の日本選手権後に引退を表明。現役最後の大会となった世界選手権70kg 級では7位という成績を残した。
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