グルテンフリーにするのが難しい人は
グルテンフリーの欠点は、ひたすら不便なこと。
基本的には、お米かオートミールくらいしか食べられません。そこで提案したいのは、100%ではなく、1日のうちに1食だけグルテンフリーを実践することです。朝ごはんだけ、夜ごはんだけでも、疲労の感じ方が変わってくるかもしれません。
「キビ」でグルテンフリーのパスタを作ろう
お米とオートミール以外に私が最近注目しているグルテンフリーの穀物は、キビです。
ソルガムキビという南アフリカ産のものがあり、それで作った米やパスタは、まったく癖がなく食べやすいので、お勧めです。特筆すべきは、ミネラルと食物繊維が豊富に含まれていること。ソルガムキビをカーボにして夕食を摂ると、翌日のお通じが非常によくなります。
私も夕食の1食だけをソルガムキビを使ったグルテンフリーの食事にして1カ月くらい過ごしたら、とても体調がよくなりました。インターネットの通販サイトで見てみると、スーパーグレインとして、ソルガムキビでできたパスタの乾麺やお米状になったものなどが見受けられます。
グルテンフリーになるだけでなく、日々のお通じがよくなるため、女性には特にお勧めです。
ビタミンC、乳酸菌、グルタミンの〝三種の神器〞
ATPの生産効率を上げるにあたり、温故知新とも言えるビタミンCの重要性も再確認しておきましょう。ビタミンC、乳酸菌、グルタミンの〝三種の神器〞を、本誌の読者には押さえておいていただきたいのです。
特に、減量期に風邪を引きやすい、体調を崩しやすい人は、これらの成分は改めて要チェックです。
前回の糖質の話につながりますが、グルテンやほかの物質に関しても、摂りすぎ・摂らなさすぎをなくして、バランスを取ることが大切になります。
アミノ酸、ビタミンCなどの基本的な要素に加え、ソルガムキビといった新しいものにも注目しながら、より健康的な2020年を過ごしてください。
取材・構成=飯塚さき
Woman'sSHAPE vol.20 掲載
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