3度目のRIZIN参戦でバンタム級JAPAN GPにエントリー。 金太郎は昨年からGP開催を要望していただけに、このチャンスに熱く燃えている。そして「自分が勝ち上がったら番狂わせ」とは言いながらも、それを現実にする気は満々だ。東京でカルチャーショックを感じたという出稽古の話も含め、金太郎に意気込みを語ってもらった。
取材・文:高崎計三 撮影:上村倫代
【関連記事】
▶6.13RIZIN直前!バンタム級GP出場者インタビュー
──去年からツイッターでもアピールされていた念願のバンタム級JAPAN GPが開催されるわけですが、オファーを受けたときにはどう思いましたか?
金太郎(以下K) 僕がRIZINにしばらく出れなかったから、ああやって書いたんですけど、待っとったからいい話が来たんかなと。待っとった甲斐があったし、素直に懸けれるトーナメントやなと思いました。トーナメントのメンバーに入れるのかというのは正直ありましたけど、俺は弱くはないし、知名度も特に大阪ではそこそこあると思ってるんで、不安というわけではなかったですね。実際に呼ばれて、ここに入ったからにはやってやるという思いです。
──1回戦の組み合わせ抽選会が行われましたが、そこは?
K 普通の試合だと「何月何日、誰々と」っていうのが決められた状態で話が来るから、断ることもないですけど、今回は自分で選ぶということで、ちょっと違った緊張感がありましたね。ビビったりはしないですけど、自分で相手を選ぶというので、普段とはやっぱり違いました。自分はクジが最後から3番目だったので、選ぶところもあんまりなかったんですけど。
──そこで伊藤空也選手を選んだのはなぜなんですか?
K 他に空いてたのが元谷友貴選手と扇久保博正選手だったんですけど、自分は前の試合で負けてるし、試合も8ヵ月ぶりとかで久しぶりになるんですよ。伊藤選手をナメてるわけじゃないけど、自分のレベルを上げるためにも、同じぐらいの時期に試合してる選手がいいなと思って。伊藤選手のことは本当に知らなくて、GRACHANのチャンピオンということぐらいしか分かってなかったんです。でもベルトを持ってて見栄えもいいし、ここで自分の踏み台になってもらおうと思って選びました。
──本当に知らなかったんですね。
K 帰ってから試合映像を見ました。まあ、「普通やな」と思ったぐらいでしたけど。「負けるところあるんかな?」と思いました。ただ、前回負けてるから絶対負けられへんし、アンチにもいろいろ言われるんで(笑)、そういう絶対勝たなアカンというプレッシャーとも勝負するという意味で、ちょうどいいのかなって。プレッシャーに強くなるための修行が、試合でできたら一番いいかなって。それと、未知やからこそ面白いというのもあると思うんで。
──どんな選手か分かった今となっては、「勝てる」と?
K そりゃあ勝つ自信はありますけど、格闘技なんで何が起きるか分からんので、気は引き締めてます。このバンタム級GPで「絶対」はないし、トーナメントなんで余計「絶対」はないですよね。
──実際、自分以外の15人の顔触れってどう思いました?
K 日本でも名前が通ってるメンツが揃ってて、弱いヤツはおらへんなって思ったんですけど、ONEとかに出てる選手はおらんので、全員が全員トップじゃないなと思いました。
──15人の中には対戦経験がある相手が2人、あとツイッターで因縁?のあった大塚隆史選手がいます。大塚選手には会見でも触れてましたね。