美容業界にも筋肉はキーワードとして広まり、トレーニングを行う女性が増加。
今回はその効果が目に見えて現れやすい背中のトレーニング種目を取り上げ、品格ある美を目指します。
lesson.01 肩甲骨周辺の可動域トレーニング
★伸ばすことより回すことで可動域を広げます。
左から
1.頭上でストレッチチューブまたはタオルを引っ張り広げる
2.左手は肩口、右手は後方へチューブを伸ばして引っ張る
3.右手を円を描くように下方へ回していく
4.体の前を通して、今度は右手を肩口、左手を上方へ
5.そこから下方へ円を描くように下ろしていき、下まで達したらまた体の前を通して逆サイドへ。
体の前で∞を描くように30秒ほど回して肩甲骨の可動域を刺激する。
★顔は常に正面を向く。
lesson. 02 肩甲骨と菱形筋を寄せるトレーニング
★回す、伸ばすの後は寄せていきます。
左から
1.同じく頭上で手を広げた状態から
2.やや腰を落として手を下げてくる(頭の後方ぐらいまで)。
背中は肩甲骨を寄せるイメージ
3.顔は正面を向いたまま、手の位置も変えずに体を右側へ振る
4.やはり同様に手と顔の位置を保ったまま、今度は左側へ体を振る。
NG.腰を落とした際お尻が後ろに抜けて、お腹が落ちた状態になってしまわないよう注意する。
死ぬまで綺麗に生きたい、というのが女性で、その美を作っていくのは心と体です。
ですが、そこにプラスして絶対持ってもらいたいのが品格です。
着飾ったり、高価なものを身に着け美しさを手に入れるのではなく、内面から生じてくるもの、
それが品格美というものだと思います。内面というのは年齢を重ねれば重ねるほど磨かれるものですし、
年を取れば取るほど女性は“品格”というものが大事になってきます。
品格美のキーワードとなってくるのが目と凛とした雰囲気です。
読者の方は日々の生活の中で運動が大事ということに気づいている方たちだと思いますが、
運動習慣を持っている方って、一般の方に比べて一様に若く見えたり輝いていて、キラキラしてる方が多いんです。
それは運動をすることで成長ホルモンが分泌されたりボディラインが綺麗になったり、血流が上がる、
そういった物理的な面もありますが、運動を通じて精神面が磨かれるというところも大きなメリットだと思います。
なので運動によって精神面を鍛えたり磨く、そうすることで感情や内面を表す目を鍛えたり、
凛とした雰囲気を身に着けることは可能だと思います。
また、この凛とした雰囲気を作るために大きな要素になっているのが姿勢で、特に後ろ姿、背中はとても重要です。
日本でも美を手に入れるためにはトレーニングが必要という考えがだんだん身近になってきました。
機能的で使える、品格を醸し出すことができる“使える筋肉”を身に着けるために、
ぜひ今回の内容を 実践してみて下さい。
生尾美作子
大阪府出身。
1995年に宝塚音楽学校へ入学し、97年には宝塚歌劇団星組に入団。
男役・拓麻早希としてドイツ・ベルリン公演や、日中国交正常化30周年中国公演など、出演は1000公演を超える。
2002年に退団し、マッスルミュージカルや劇団☆新感線の舞台、テレビなどで活躍。
2005年からは女性専用フィットネス ButterflyLifeを立ち上げ、東京・目白椿の坂スタジオでダンス講師も担当している。
取材・文_長谷川亮
撮影_AP,inc.
Woman'sSHAPE vol.16 掲載