ボディコンテストで実績を残し、現在はパーソナルトレーナーとして活躍。SNSのポジティブな発信でも多くの女性を勇気づける柳本絵美さんですが、以前は体形へのコンプレックスから過食に走った時期もあったそう。そんな柳本さんに変身のきっかけやトレーニング継続のアイデアなどを伺いました!
取材・文:藤村幸代
Before
トレーニングを始める前の私は、格闘技のラウンドガールやアイドル活動など、進路に迷いながら色々なお仕事に挑戦している時期でしたが、ずっと身体を変えたい、自分を変えたいと思い続けていました。痩せても下腹だけが出ているような体形で、それがコンプレックスにもなっていたんです。でも、当時は「食べなければ痩せる」という知識しかなかったので、〝○○だけダイエット〟など流行りのダイエット方法を試しては三日坊主で終わっていました。
一時期、ヴィクシーモデルの写真に「まだ食べてるの?」という言葉を入れてスマホの待ち受けにしていたこともあります。でも、自分とはかけ離れすぎていてリアリティが感じられず、「私のこの体型は生まれつきだし、ずっと変わらないんだろうな」と、どこかで諦めている自分もいました。進路の悩みも重なり、自暴自棄から過食しては吐いてしまうことも…。肌は荒れるし、気分も落ち込むし、まさに悪循環でしたね。
after
転機は、女友だちにトレーニングを勧められたことです。そのときに「太った?」と言われたことも自分の中では響きました。女子同士って、「痩せた?」と言い合うことはあっても、「太ったね」ってあまり言わないですよね。それだけの関係性が築けていたからとはいえ「さすがにヤバいぞ」と危機感を覚えて、ゴールドジムに入会したんです。
最初の目標は「毎日ラーメンを食べて夜にマッコリを飲んでも太らない体になりたい!」(笑)。トレーニング内容も15分程度のウォーキングに始まり、胸、背中、脚を3セットずつ、全体で40~50分あれば終わる軽いメニューでした。まずは続けること優先。最初に、目標やメニューを低めに設定したのは正解でした。「頑張ります!」ではなく「このくらいでいいかな」が積み重なって、トレーニングを始めて1ヵ月目くらいから体がスッキリしてきたんです。
面倒くさくて1、2週間ほどジムワークをサボったこともあります。それでも挫折なく続けられたのは やっぱり自分の変化を実感できたから。半年ぐらいで過食がなくなり、肌もきれいになってきたし、体も軽い。始めた頃はお尻まで隠れるTシャツだったジムウエアも、憧れのへそ出しウエアを着られるようになった。そして、何より運動している自分が好きになってきた。つらいと思う気持ちより、自分への対価が大きく上回っていたので、いつの間にかやめる理由がなくなっていたし、「もっとレベルアップした自分も見てみたい」とボディコンテストに挑戦する勇気も自然と出てきました。
トレーニングを継続するなかで支えになったのが、毎日自分の体を見ることでした。20数年間、私のなかでは体重が一番大事な指針でしたが、「体重を気にするより、体のラインを見たほうがいいですよ」とトレーナーさんにアドバイスしていただき、朝、着替えるときに鏡でチェックするようにしたんです。それを始めたら1ヵ月ほどで「この辺のお肉がなくなってきたな」と確認できて、いいモチベーションになりました。
また、楽しみながら体を変えていくためにやっていたのが「自分で自分のビフォーアフターを作る」こと。定期的に同じ場所、同じウエア、同じポーズで写真を撮って、1週間前、1ヵ月前と比べられるように写真をコラージュする。これが、自分のなかですごく盛り上がれて楽しいんです! 恋愛だって面と向かって「好き」と言われたほうがいいじゃないですか(笑)。それと一緒で、頑張りが目に見えると自分自身を褒めてあげられるし、モチベーションもさらに上げられると思います。
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