なりたいのはプリウスではなく燃費の悪いアメ車
「健康的に美しく痩せたい」と考えたときに、真っ先に消えてなくなったのは「食べない」という選択肢。 食事制限だけのダイエットでは美しくなれないことを実際に何度も経験してきた安井さんは「食べて痩せる身体」をつくるために、まずは身体に取り込んだ燃料を燃やす筋肉づくりを推奨。「なぜ、女性にこそ筋肉が必要なのか」について、解説しました。
「女性にこそ筋肉(トレーニング)が必要な理由」──安井友梨
●基礎代謝が上がり、ダイエットがラクになる。
●脂肪を燃やす成長ホルモンの分泌を促す。
●血流が改善し、むくみを解消。
●新陳代謝が上がり、美肌効果も。
●めぐりがよくなりセルライト防止効果。
●見た目年齢と直結する血管年齢の若返り効果。
●横隔膜により腸が刺激され便秘解消。
●トレーニング後 48 時間、カロリー消費が高い状態が続く。
●寝つきがよくなり、睡眠の質が高まる。
●自分の成長が手に取るように分かるから、ポジティブになれる。
「よくトレーニングを始める前の方から「ムキムキになりたくないんです」と相談を受けるのですが、私は週6回トレーニングを何年も続けてようやくこの体です。そう簡単にムキムキなんて……なりたくてもなれないので、まずは安心してくださいとお伝えしています。声を大にして言います。痩せたいのなら、筋肉をつけること。筋肉をつけることが、最も効果的でなおかつ長期的に見たときに皆さん自身の望みを叶える唯一の方法であると認識してください。
これからダイエットを始める人は、 筋肉が育つまでにタイムラグがあるけれど、それでもめげずに続けてほしい。私も1年目のはじめのほうは、 筋肉が全くなくてだいぶ苦戦しましたが、続けていけば必ず成長してくれるのが筋肉です。筋肉があれば、食事に制限をかけずとも、食べた分をガンガン燃やしてエネルギーとして消費していくことが可能になります。食べる量を減らして低燃費に過ごすのではなく、燃費の悪いアメ車のごとくたくさん食べて、たくさん動く!それが健康的な美しさを手に入れる秘訣だと、私は考えています。筋肉は財産。痩せたい人は、トレーニングをしましょう。」
「質」に目を向けた 糖質スローオン生活のすすめ
糖質制限という言葉ばかりが一人歩きしてしまい、糖質=悪者と思われがちな昨今。安井さんは糖質カットの危険性に警鐘を鳴らします。自身の経験から導き出した、糖質の「質」の見極めと、付き合い方を具体的に紹介しました。
「糖質自体が悪者なのではなく、摂り方を間違えてしまうと、どんどん余計に摂ってしまいます。ボディメイクをするときには、できれば避けたいですよね。そのためには糖質 の「質」に目を向けます。質とは、吸収速度のこと。例えば、ケーキやチョコレートやジュースといった糖類の含有量の多い「単純炭水化物」は体に素早く吸収されます。 それに対して雑穀や玄米、オートミールなど繊維を含む「混合炭水化物」は、吸収スピードが穏やか。ゆっくりと継続的に吸収されるため、必要以上に欲しがることがありません。 いわゆる低GIと呼ばれる食品が、これにあたります。この働きを、私は朝ごはんに活用しています。朝起きて最初に口にするものによってその後、1日の食事の吸収スピードも変わってきます。 いろいろと試した結果、たどり着いた最強セットは「高タンパク質+低GI炭水化物」で、お気に入りは「MRP+MCTオイル+豆乳+ゴールデンキウイ」です。MRPは私自身がプロデュースをしているものなのですが、4種類のプロテインに『パラチノース®️』という吸収スピードが緩やかな糖質が入っています。パラチノースは吸収が緩やかなので満足感も続きやすく、朝から昼までの小腹サポートもしてくれます。MCTオイルを入れるのは、脂質も大切な栄養素であるから。糖質を1回 20 gとして、糖質だけでなく脂質カットもしていません。」
誰かができるなら 「私もできる」と強い気持ちを持つこと
そのほか、 35歳を過ぎてアンチエイジングの観点からも食事を考えるようになったこと、またフルタイムOLとして働きながらボディメイクに挑戦していく中で、予定通りにいかなかったときは48時間以内にリカバリーをするルールを定めていることを紹介。
「何年も言い続けていることなのですが、改めて自分と未来は変えられる。皆さん、自信を持ってください。ダイエットの話をしていると「できない」の発想をしがちですが「できる」の発想のほうが絶対にうまくいきます。「30分しかトレーニングできなかった」ではなく「30 分トレーニングできた」。「今日も外食に頼ってしまった」ではなく「外食でしっかり栄養補給ができた」。そうして、少しずつでも自分の中の「できるの心」を育てていきましょう。大丈夫。私の前にも、皆さんの前にも、あるのは無限の可能性の扉だけです!」