ダイエットやバルクアップ、それぞれ目標が異なる肉体改造は、その人に合った栄養バランスを考える必要があります。今回は、目的に合った栄養摂取のコツについてサプリメントマスターの桑原先生がご紹介します。
監修 桑原 弘樹(くわばら ひろき)
桑原塾 主宰。スポーツサプリメント『パワープロダクション』の産みの親。NESTA JAPAN(全米エクササイズ&トレーナー協会)PDA。武藤敬司氏率いるW-1(レッスルワン)コンディショニングコーチ。国内外のトップアスリートに対して独自のコンディショニング指導を行い、各種スポーツ誌への執筆や講演会を実施するなど多方面にわたって活動中。
栄養バランスを操ろう
肉体改造において“PFCバランス”は欠かせない要素です。PFCとは、タンパク質・脂質・糖質の三大栄養素のことで、基本は脂質カットから入ります。
絞りたい人
絞りたい人は、トータルカロリーを減らし、今食べている状態に対して炭水化物の率は変えません。つまり、減量してトータルカロリーを減らしても、炭水化物は1日平均して60%ぐらい摂っているので、その率は変えません。そして、タンパク質の率は固定。簡単に言うと、脂質を抑えて、摂取カロリーを控えましょうということです。
バルクアップしたい人
バルクアップの場合はどうするかというと、脂質は、やや抑えめにして炭水化物の量を増やします。
いずれにしても脂質を抑えるというのは肉体改造の王道なんです。これもチートデイに近いのですが、ずっとやっていると停滞していくので、そんな時はローカーボダイエットです。炭水化物だけを抑えることで、PFCバランスがガラッと変わり刺激になるんですね。
PFCバランスのポイント
★炭水化物と脂質、両方摂らないのはNG!
ひとつやってはいけないのが、あるときは炭水化物が悪者、あるときは脂質が悪者になるので、混乱して両方を悪者にしてタンパク質しか摂らない人がいます。これは筋肉が分解してしまって、肉体改造に反する状態になりやすいので、気を付けたほうがいいです。
★ローカーボは短期間
ローカーボダイエットも極端な長期間はあまりお勧めしません。やはり、人間の一番の主たるエネルギー源はグリコーゲン(糖質)なので、それを極端に摂らないというのはあまり効率が良くないのです。ですから、ローカーボダイエットはひとつの刺激策としてお勧めします。