美容や健康に気をつかう人々が火つけ役となり、今や「カロリーゼロの甘味料」は私たちの日常生活に広く浸透していますね。でも、じつは、日本で初めての植物性原料を使ったカロリーゼロ甘味料が他ならぬ「ラカント」です。創業以来、石鹸や洗剤などの分野で「安心・安全」を追求してきたサラヤが、当時増え続けていた糖尿病を防ぐために開発をスタートさせたのが「砂糖に代わる甘味料」。あらゆる植物の甘みを調査研究するなかで、たどり着いたのが〝羅漢果〟でした。
ウリ科の多年生つる植物の果実、羅漢果（ラカンカ）。きわめて強い甘味を持ち、コクのある独特の風味が特長です。
古くから漢方原料として使われてきた羅漢果は、世界でも中国・桂林にのみ自生する希少な植物。その果実が持つ豊かな甘さに着目すると、さらに研究を重ね、サラヤ独自製法により砂糖の300倍の甘さをもつ羅漢果の高純度エキス抽出に成功。同じく植物由来のエリスリトールと合わせ、製品化への道筋がつけられました。羅漢果は重点保護植物として国外持ち出しが禁止されているため、苗の栽培から収穫、そして「高純度羅漢果エキス」の抽出・精製までの工程は、すべて桂林のサラヤ自社農園と工場で行われています。この工程を見学すべく、千波さんは２年前に桂林まで行かれたそうです。
「飛行機やクルマを乗り継ぎようやく到着した〝羅漢果の里〟で、まず驚いたのは圧倒されるほどの大自然。澄み切った空気の美しさに感動しました。羅漢果は〝長寿の神果〟と呼ばれているのですが、こんな豊かな自然のなか、厳選された契約農家の方の手で丁寧に作られたものなら、神の果実と言われるのも納得です」特別に見学させていただいたサラヤの工場では「厳重な上にも厳重な衛生管理に、さらに驚きました」と千波さん。
「羅漢果の苗の培養ひとつ取っても、つねに滅菌されたビーカーを火であぶりながら、職人の方が手作業で行い、一度でも使ったピンセットはすぐ消毒したものに代えられる。本当にここまでやるの？ というくらい。この見学ツアーの際には、研究開発者の方にもお話を伺う機会がありましたが『健康な人を一人でも多くしたい、地球によいものを作っていきたい』という熱い思いを知り、私がラカントＳを選んだのは偶然ではないんだな、もっと広めていきたいなと改めて思いました」
人工甘味料とは一線を画す０カロリーの自然派甘味料「ラカントＳ」は、その安全性、使いやすさ、また中国・桂林で300年以上の歴史があり、世代を超えて生活に取り入れられてきた羅漢果の信頼性などから、国内外での注目度や需要が右肩上がりに高まってきています。日本を代表するパティシエ、鎧塚俊彦さんもラカントＳに注目したおひとり。「自分自身が体調を崩したことで糖に対するアプローチが変化し、未病の段階で対策したい、ナチュラルなものを使いたいと考えたことをきっかけにラカントＳを知った」という鎧塚さんは、ラカントＳを「すごく伸びしろのある甘味料」と表現し、試行錯誤のなか〝ローカーボスイーツ〟ブランド「Toshi HEALTHY SWEETS」を作りました。
鎧塚俊彦（Toshihiko Yoroizuka） 「Toshi Yoroizuka」のオーナーシェフ。1995年から8年間、欧州4ヵ国で修業を積み、パリで行われたコンクール「INTERSU2000」で優勝。ベルギーでは日本人初の三ツ星レストランシェフパティシエを務め、スペイン王国やスウェーデン王国の歓迎晩餐会のデザートを担当。
鎧塚俊彦 低糖質ロールケーキ（ピスタチオ）1本/￥2,000（税込）
濃厚なピスタチオクリームをたっぷりと包み込んだ上品な甘さで風味豊かなロールケーキ。1カットの糖質量は約3.65gながら、低糖質とは思えない仕上がり ！
砂糖の置き換えとして低糖質で身体にやさしく、ナチュラルな甘さを備えたラカントＳを使用することで、パウンドケーキやブッセの１個あたりの糖質を５グラム以下にまで抑えたスイーツは、健康志向の時代に見事にマッチした〝次世代スイーツ〟として注目されています。
血糖値上昇の抑制という観点からも期待されるラカントＳは、糖尿病予防など医療の分野でも注目されていますが、その期待値は国内にとどまることなく高まり続けています。とくに機運が高まっているのが、健康に対する意識の高さから「健康大国」と呼ばれ、また一面では深刻な社会問題となっていることから「肥満大国」ともいわれるアメリカです。これまで、天然甘味料の代表として「ステビア」があげられていましたが、甘みなどの満足度は決して高くはなかったそう。そこに登場したのが「モンクフルーツ＝羅漢果」です。「モンク」とは僧侶の意味。この果実の見た目がお坊さんの頭をイメージすることから名づけられ、最近ではスーパーフードのネクストブレイクと話題を集めています。
アメリカでは「MONKFRUIT SWEETENER」として人気！
ラカントＳも海外では「ＬＡＫＡＮＴＯ」として販売されると、ヘルシーかつ満足度の高い甘み、おいしさから流行発信地である西海岸を中心にトレンド化し、今や肥満大国の救世主としてアメリカ全土に広がり始めています。「幸せな甘さに国境はないんですね」と千波さん。中国・桂林発の羅漢果は「ラカントＳ」として新たな可能性と使命を受け、世界から愛される甘さへと進化しつづけています。
千波（Chinami）
美容家(ダイエット・美容・マインドコーチ)/加圧パーソナルトレーナー/トータルエステティックアドバイザー/ヨガインストラクター。『魔法の顔ほぐし-小顔が止まらない!』『伝説の脂肪ほぐし』(ともにワニブックス)など著書多数。
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