トレーニーにとって数多くのメリットがあるテストステロン。しかし、テストステロン値が高いと攻撃的になるということも耳にするが、これは真実なのか。
文:William Litz 翻訳:ゴンズプロダクション
テストステロンには数多くのプラス要素があるのだが、多くの一般メディアは、テストステロン=悪魔のホルモンだと決めつけて報道することが多い。つまり、テストステロンが高い人は攻撃的であるという主張などだ。
ハーバード大学の医学部によると、テストステロンが高値になって制御できないほどの攻撃性を引き起こすという考えは、ほとんどの場合が作り話に過ぎないということだ。もちろん、テストステロンと攻撃性にはある程度は関連があるが、ヒト(ヒューマン)においては、ほとんどのケースで衝動をコントロールする能力を備えているものだ。
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テストステロンが高まることで集中力が増し、エネルギーレベルが上昇し、意欲が湧いて積極的に行動できるようになることはあっテストステロン値が高いと攻撃的になる?テストステロンが高いと毛髪は大丈夫?
テストステロンが高値になって攻撃性を引き起こすという考えは作り話テストステロンが高いから薄毛や無毛の症状が現れるわけではないても、闇雲に攻撃的になったり、突発的にサイコパスのような行動に出てしまうことはまずないのである。
そもそもホルモンは、ヒトをモンスターに変える作用を持つ物質ではない。その点は誤解のないようにしたいものである。
皮肉なことだが、テストステロンは高値よりも低値になるほうが多くの問題をもたらす。気分が落ち込んで怒りっぽくなるのは、むしろテストステロン値が低い状態が続いたときなのだ。
UCLAのワン博士が、低テストステロンによる怒りの感情や反社会的な行動への影響について執筆している。テストステロンは気分を高める作用を持つホルモンであるため、テストステロンが高い人は自信にみなぎっていて、うつ状態の緩和にも役立つのである。
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