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ボディビル世界王者が解説「厚みをつけるロウイング系種目」実践編

ダンベルロウイング

動作中、肩甲骨に重さを乗せたまま動かすイメージで行う。上体は床と平行になるくらいまで倒し、常に肩甲骨に負荷がかかった状態を維持しながら引き上げる

スタンスの違い

広背筋を狙う場合は腰幅より少し広めで
構え、お尻で上体を支える。重心はカカト。大円筋、僧帽筋中部&上部を狙う場合は、足幅は狭く重心は母指球にのせる

ワンハンドロウイング

広背筋を狙う場合

カカトからお尻に重心を乗せ、ダンベルを床と平行にし、小指側の指で握る。軽く胸を張って、 そのままダンベルをぶら下げるイメージで。その状態のまま、背中を丸めずに引き上げる。背 中をまっすぐに保つのは大円筋狙いと同じ

大円筋を狙う場合

母指球に重心を置いて構える。足幅は狭め。上体を床と平行になるくらいまで倒し、そのまま真上にダンベルを引き上げる。動作中は背中をまっすぐに保つ。足幅は上のダンベルロウイング同様、腰幅よりも狭めにするといい

ベントオーバーロウイング

お尻で上体を支えて楽に構えた状態から、体を丸めるこ
となくバーを引き上げる。手幅は自然に腕を下ろした位
置。足幅は腰幅くらい

グリップ

サムレスグリップで行う。広背筋の中部、下部に効かせるためには「肘をたたむ」ようにして引く必要がある。肩甲骨を下制させるにはサムアラウンドが適しているが、ラット系種目と違い、すでにスタートの状態で肩甲骨が下制しているため、肘をたたみやすいサムレスで行った方がよい

デッドリフト

重心は母指球、スタンスは腰幅くらい。骨盤を立て、腹圧をかけた状態でバーを握り、視線を前にしたまま立ち上がる。鈴木選手は脚が強く、ハムストリングスで引っ張ってしまう傾向があるのでカカト重心だとハムに効きやすくなるため、脚の力が使いづらい母指球重心で行っている

スタートポジション

構える位置は骨盤を立ててつかんだときに、バーが脛につくか、つかないかくらいの位置。手幅は腕を自然と真下に下ろした位置で。手幅が広すぎると、肩のインナーに負担がかかる。また、体幹部を強化するためには連続して上げるのではなく、戻したらそこで一度バーを置き、骨盤を立ててから上げるようにする

続けてお読みください。
▶ボディビル世界王者が解説!自宅でできる大殿筋を鍛える種目!

鈴木 雅
1980年12月4日生まれ。福島県出身。身長167cm、体重80kg ~83kg。株式会社THINKフィットネス勤務。ゴールドジム事業部、トレーニング研究所所長。2004年にボディビルコンテストに初出場。翌2005年、デビュー2年目にして東京選手権大会で優勝。2010年からJBBF日本選手権で優勝を重ね、2018年に9連覇を達成。2016年にはアーノルドクラシック・アマチュア選手権80㎏級、世界選手権80㎏級と2つの世界大会でも優勝を果たした。DMM オンラインサロン“ 鈴木雅塾”は好評を博している。


執筆者:藤本かずまさ
IRONMAN等を中心にトレーニング系メディア、書籍で執筆・編集活動を展開中。好きな言葉は「血中アミノ酸濃度」「同化作用」。株式会社プッシュアップ代表。


 

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