鈴木雅選手がトレーニングをディープに、詳細に解き明かしていくこのコーナー。今回は「なかなか大きくならない」と悩む人が多い「三角筋」。フィジーク競技でも重要視されているこの部位を、前篇、後篇の2回にわたって解説します。今週は三角筋前部と側部の種目を紹介。
取材・文:藤本かずまさ 撮影:北岡一浩
【関連記事】世界チャンピオン鈴木雅が解説「分厚い! 背中に厚みをつけるトレーニング」
スミスマシン・フロントプレス

フロントプレスではスミスマシンを使用。真上の軌道では肩に負担がかかるため、シートを少し倒し、斜め前の軌道を通るように設置。足はフラットな状態で踏ん張れる位置に置き、顔を少し上に向けた状態で押し上げる。肩甲骨が下がらない状態を維持できる範囲で動作を行うこと
POINT
・バーを下ろしすぎない
・足を開き過ぎず、自然な角度で
グリップは親指をバーに沿うように添えたサムレスで握ると肘の位置が安定し、ブレにくくなる
ハンマーマシン・ショルダープレス

マシンに座り、背中を反らせずに骨盤をフラットな状態で構える。グリップはサムレスグリップで構えることにより、マシンの軌道上に肘がくる。足は床から浮いた状態でも問題ない。最初に少し持ち上げてからグリップを緩めることで、肩をストレッチさせ、そこから動作に入る
NG
オーバーグリップで握り込むと肘が開き気味になり、下ろしたときに肩甲骨が下制して肩から負荷が逃げてしまう。上の写真との違いが分かりにくいが、肘の位置(開き具合)を見比べてほしい
PONIT
・背中は反らせず、腰をフラットに
・下ろしすぎて肩から負荷が抜けないように
次ページでは肩トレの必須種目「サイドレイズ」をご紹介