腹筋づくりに最適な2つの呼吸法
▶呼吸が間違っている場合の弊害
▶腹筋づくりに最適な2つの呼吸法
横隔膜呼吸には心身をリラックスさせる効果がある。さらに、体幹部の筋力向上やストレス緩和にも貢献するので、ぜひ覚えておきたい呼吸法だ。横隔膜呼吸のやり方には2つある。
①厚めのクッションやマットにあぐらをかいて座る。このとき、膝よりも腰の位置が高くなるようにクッションの位置を調整する。肋骨の位置にタオルを背中から巻いて体の正面でクロスさせ、タオルの端をそれぞれ両手に握る。息を吸い込んだときに肋骨が締め付けられ、息を吐くとタオルが緩められるはずだ。息を吐くときは口から吐く。このとき、風船を膨らませるように口をすぼめて息を吐くようにする。
これを繰り返すと、呼吸のたびに肋骨が広がったりすぼまったりするのがわかるはずだ。
また、横隔膜呼吸をすると腹筋が緊張し、ヘソが体の内側に入り込む。バキュームをしているのと同じ状況が作られる。
②床にあお向けになり、膝を立てる。両足の裏はしっかり床につけ、両手は体の横に広げておく。この姿勢のまま息を吸い込む。このとき、肋骨が床面に押しつけられるイメージを作ろう。その後、口から息を吐く。このやり方でも腹筋が緊張し、バキュームの状態が作られるはずだ。
結論
このような呼吸法の練習は腹筋を刺激することにもなる。今回紹介した横隔膜呼吸は、体幹を強化するのにとても役立つ。強い体幹を作ることは、様々な競技や種目を効率よく行うためにプラスになる。この機会に、呼吸にも意識を向けた腹筋づくりをしていこう。
William Litz
カナダのウィニペグで活動する有資格のパーソナルトレーナー。過去10年以上にわたり、フィットネス系雑誌やオンライン雑誌にトレーニング関連の記事を執筆してきた。ボディビルに精通しており、熱狂的なボディビルファンでもある。