トレーニング mens

上腕三頭筋を効果的に鍛え上げるための方法をボディビル世界王者・鈴木雅が解説

グリップについて

▶基本的な動作
▶グリップ
▶スタンス
▶種目数
▶重量設定

三頭筋のトレーニングではグリップが重要です。そこでは尺骨神経がキーポイントになってきます。

例えば、むち打ち症を患った人は、頸けいつい椎が圧迫されて尺骨神経が働かなくなり、三角筋のリアから三頭筋にかけての筋肉が衰えていきます。特に頸椎の6、7番のコンディションが悪いと三頭筋の発達も鈍くなってきます。

尺骨神経を働かせるには、小指、薬指、中指の側で小指球(小指の付け根)を中心にバーを握るようにします。プレスダウンなどでありがちなのは、バーを指で握ってしまい、ストレッチがかかった際に手首が反って負荷が抜けてしまうケースです。これはNGパターンです。小指球に重さを乗せることによって手のひらでしっかりホールドできたり、押す際に尺骨神経が働きやすくなり三頭筋に効かせやすくなるのです。

手首も重要です。角度はストレッチの際に少し返す(屈曲)程度。真っすぐにするのではなく、少し返していきます。そうすることで肘の動きが柔軟になります。感覚としては、手首を軽く緩ませる感じで行います。

グリップの緩急も大事で、強く握るとブレーキである外側頭が使われます。外側頭を狙うときはグリップに力を入れてもいいのですが、長頭を狙うときは少しグリップを緩ませると効かせやすくなります。フレンチプレスなど長頭を狙う種目を行うときは、強く握り込まないようにしましょう。

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