昨年より日本でも本格的に開催されるようになった新カテゴリー「クラシックフィジーク」。その競技の象徴とも言える規定ポーズが「バキュームポーズ」である。しかしこのポーズ、コツを習得するのがなかなか難しい。ここでは国内屈指のバキュームの達人、須江正尋選手がその練習方法を伝授!バキュームにはポイントが3つあり、そのうち「胸郭を上げる」感覚を養うためのプルオーバーをご紹介。
取材:藤本かずまさ 撮影:北岡一浩
「胸郭を上げる」感覚を養うプルオーバー
①「胸郭を上げる」感覚が掴めない人はプルオーバーで練習しよう。まずはクロスベンチの状態でダンベルを持って構える。EZバーでもよい。
②可能なところまで腕を伸ばしてストレッチしながら大きく息を吸い込む。腰は落とさない。
③胸郭を上げたまま、息を吐くと同時に腰を落としていく。
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腕と同時に腰を落としていくと、胸郭を意識できず、腰だけが落ちて胸郭は上がっていない場合がある。まずはしっかりと胸郭を上げるために大きく息を吸いながら腕を伸ばす。そこで固定した状態で腰を落としていくように。動作としては「腕を伸ばす」→「腰を落とす」の2段階になる。
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須江正尋(すえ・まさひろ)
1967年2月27日生まれ。埼玉県出身。身長161cm体重70㎏(オン)77kg(オフ)。1990年代より日本選手権で活躍。主な戦績は1993年選抜70kg級優勝、2006年日本クラス別選手権75kg級優勝、2008年日本選手権2位など。
執筆者:藤本かずまさ
IRONMAN等を中心にトレーニング系メディア、書籍で執筆・編集活動を展開中。好きな言葉は「血中アミノ酸濃度」「同化作用」。株式会社プッシュアップ代表。