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減量幅25㎏!?太りやすい人のためのノーストレス・ダイエット法【筋トレ】

近年、ボディビルやメンズフィジークのコンペティターの間では、オフの間もあまり脂肪を乗せずに減量幅を数㎏程度にとどめるというのが主流になっている。しかし、世の中には「太りやすいタイプ」という人も確実にいる。第53代ミスター東京の松本美彦選手もその一人。最大減量幅は何と25kg!「いつか糖尿になりそう」と本音なのか冗談なのかよく分からない言葉をつぶやく松本選手に、その方法論を聞いた。

聞き手:藤本かずまさ 撮影:北岡一浩、中島康介(大会写真)

減量幅25㎏!松本美彦選手

最大減量幅25kg!太りやすい人のためのノーストレス・ダイエット法

松本 今回のこの企画は、なぜ私になったんですか? オフに撮影されるのは誰もが嫌がりますもん(苦笑)。顔パンパンなので。

――近年はオフにもあまり乗せない選手が多いですが…。

松本 私の場合は、昔から乗せていました。と言いますか、自然と乗ってしまいます。コンテストコンディションのときは、スポンジをギュッと絞ったような状態なんです。オフになると、そこから一気に(栄養などを)吸って膨張するんです。

――50歳を超えたご年齢で基礎代謝も年々低くなっていく中、オフの間に大きく乗せて、そこから絞っていくのは並大抵のことではないと思います。

松本 以前はオフになっても体重増を5㎏以内に抑えるとか、クリーンな食事を続けて徐々に単純炭水化物で増やしていくとかやっていましたが、ストレスが溜まるだけで私には無理でした(苦笑)。

――オフの間も体重を増やさないというのが近年の主流ですが、松本選手のように「勝手に増えてしまう」という人も多いと思います。

松本 いわゆる内胚葉型ですね。私も内胚葉型なので、すぐに膨らんでしまうんですよ。ストレスが溜まるとコルチゾールが出て、筋肉が破壊されてしまいますからね。私の場合は減量は減量、オフはオフとメリハリをつけて切り替えることが大事だと感じています。山田幸浩選手やジャガー佐藤選手、金子芳宏選手たちとビュッフェに行くと、何回もおかわりに行くもんだからいつも笑われます(苦笑)。
無理やり食べて体重を増やすというのは、もちろんよくないと思います。具合が悪くなりますし、息も上がりやすくなりますから。

――オフの食事は?

松本 タンパク質をしっかりと摂った上で、体がほしがっているものを食べるという感じです。2年前に父が亡くなったのですが、どんどん食べられなくなっていったんです。最後は点滴で生命をつないでいる闘志を間近に見ていて、人は食べられなくなるといとも簡単に激やせしていくんだなと感じました。背景は違えども、しっかり食べて蓄えて余分なものは削って競技に向かうのが自然でいいんじゃないかと思いますね。内胚葉型の方で、食事を我慢して減量幅を少なくして体が大きくなった方ってそんなにいないと思うんですよね。要はストレス感じずに上手に減量できればいいんです。

――オフの最重量体重は?

次ページ:「さあ、減量しよう!」という気持ちに切り変えて、最初からスイッチを入れていきます。ポイントは起床直後のウォーキングです

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