寒さ増す今日このごろ、筋トレやお風呂で身体を温めたいと思う方もいることだろう。筋トレは免疫力向上と、筋力向上、さらにカッコいい身体づくりが叶えられる最高の運動だ。中でも脚のトレーニングはダイエットや老化防止にも大きく貢献することで、近年は男女問わずしっかりと脚を鍛えるという人は多い。そんな脚のトレーニングを、どのようにしたら効果的なのか、日本ボディビル界のトップ選手である髙梨圭祐選手と相澤隼人選手が実際に紹介していく。あなたのトレーニングにもしっかり役立つ情報満載なので、ぜひ最後まで読んでほしい!
取材・撮影:月刊ボディビルディング編集部
カッコいい脚を作る第一歩① レッグエクステンション
狙う部位:大腿四頭筋
脚の日の第一種目は STRIVE マシンを用いたレッグエクステンションである。ここでは次に行うバーベルスクワットのアップも兼ねて、大腿四頭筋全体を狙っていく。はじめに、小道具としてヨガブッロクの様なレンガ程の大きさのブロックを、肩甲骨の下付近に当てて行うという指示があった。このブロックを背中に当て、シートに押し付けることにより下腹部に力がはいる。それにより体幹部にしっかりと力が入るため、大腿四頭筋だけで動かすのではなく、体幹部をしっかりと使って動作をすることが可能になる。
ブロックをシートに押し付けることに加え、グリップも手のひら全体でしっかりと握る事により、体幹部の安定をさらに強くする事ができる。足関節は背屈させ、膝関節が伸び切る場所までしっかりと伸ばす。高梨選手のトレーニングスタイルに、「身
体全身を使う」というものがあるそうだ。動作自体はチーティングを使って行うものではなく、あくまでも体幹部をしっかりと固定(体幹を使う)して動作を行う。一見、膝の屈曲伸展だけ意識するような普通のレッグエクステンションの様に見えるのだが、高梨選手に指導して頂いたポイントを押さえると、身体全体を使っている感覚があった。回数は10〜20回程の行い、大腿四頭筋を温め、鍛えていく。
カッコいい脚を作る第一歩② バーベルスクワット
狙う部位:下肢全体
髙梨圭祐(たかなし・けいすけ)1972年5月7日生まれ、神奈川県葉山町出身。身長165cm、体重78kg(オン)、84kg(オフ)
主な戦績:
2010年 東京ボディビル選手権優勝
2011年 日本ボディビル選手権11位
2019年 日本クラス別ボディビル選手権80kg級優勝
2019年 日本ボディビル選手権7位
相澤隼人(あいざわ・はやと)1999年10月21日生まれ、神奈川県相模原市出身。身長164㎝、体重75㎏(オン)85㎏(オフ)
トレーニングを先にしていた双子の兄の影響から12歳でトレーニングをはじめ、非常に向上心があり、勉強熱心な性格と成長期が重なったこともあり、すさまじいスピードで成長が進行している若手No.1選手。若手と言いながらも、ボディビル歴8年というから驚きだ。2021年日本選手権優勝の快挙達成。
主な戦績:
2015~2017年 全国高校生選手権優勝、2017年 日本ジュニア選手権優勝 世界ジュニア選手権75㎏級5位、2018年 全日本学生選手権優勝、2019年 東京選手権優勝 日本クラス別選手権70㎏級4位、全日本学生選手権優勝、日本選手権9位、2021年日本クラス別選手権80㎏以下級優勝、日本選手権優勝