ラットマシンにも多くの種類があり、シートの高さや滑車の位置によって効かせやすい部位が変化してくる。シート位置が高いラットマシンとシート位置が低いラットマシンの違いによって効かせやすい部位が違うことを解説しよう。
取材・文:藤本かずまさ 撮影:北岡一浩
シート位置が高いラットマシン
シートが高い位置に設定されているマシン。滑車は頭の少し前の位置にある。動作時に大腿四頭筋に力が入り、バーを引いたときにはカカトが浮く。体があまり後ろには倒れず、肩甲骨が下がりづらく広背筋上部、大円筋に効かせやすい。
シート位置が低いラットマシン
シートの位置が低く、深く座れるタイプのもの。滑車は頭の真上あたりにある。動作時にハムストリング、殿部に力が入り、体を後ろに倒して引ける。肩甲骨を下げやすく、広背筋中部、下部に効かせやすい。
マルチユースなノーチラスマシン
ノーチラスEVOのラットマシンはさまざまな用途に対応した優れたマシン。一般的なラットマシンは初動で勢いをつけて引くため終動で負荷が抜けがちになるが、ウエイトカウンターシステムが搭載されたこのマシンは動作中の負荷にムラがなく、初動で勢いを使わずに背中の筋肉を意識しながら引け、終動でも負荷が抜けない。また、アームが動くため、オーバーグリップで広背筋上部&大円筋を狙う軌道、アンダーグリップで広背筋中部&下部を狙う軌道のどちらにも対応。横方向にも広げられるので肩甲骨を寄せやすい幅で動かせる。 さらにはシートの高さも調整可能。広背筋上部&大円筋を狙うときは高く、広背筋中部&下部を狙うときは低く設定するなど、目的に合わせて設定できる。
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鈴木雅(すずき・まさし)
1980 年12月4 日生まれ 福島県出身。
2004 年にボディビルコンテストに初出場。翌2005 年、デビュー2年目にして東京選手権大会で優勝。2009 年ワールドゲームズボディビル80㎏級3 位。2010 年から日本選手権で優勝を重ね、2018 年に9 連覇を達成。2016 年にはアーノルドクラシック・アマチュア選手権80㎏級、世界選手権80㎏級と2 つの世界大会でも優勝を果たした。