良質の睡眠をとることは筋発達を促す上で欠かせない。そもそも、睡眠不足の状態ではワークアウトを効率よく行うことはできないのだ。
文:Sarah Chadwell, NASM-CPT
翻訳:ゴンズプロダクション
睡眠が筋発達に必要な理由
高強度トレーニングを行うなら、疲労回復に欠かせない睡眠が十分でないと明らかにマイナスになる。少なくとも7時間、理想は8〜10時間の睡眠を毎日とるように心がけよう。筋発達反応が最も活発になるのは私たちが眠っているときだ。眠りにはパターンがあるのだが、深い眠りに入っているとき、私たちの身体の中では成長ホルモンの分泌が活発になっている。このホルモンはアナボリックホルモンのひとつで、筋発達反応をもたらし疲労回復を促してくれる。つまり、できるだけ睡眠が深くなっている時間を長くすることが、筋発達の促進につながるということだ。
睡眠時間を確保しよう
睡眠不足の状態が長く続けば、せっかく作り上げた筋肉が減少しはじめる。睡眠不足はてきめんにマイナスに働いてしまうわけだが、そうは言っても毎日必ず良質の睡眠を8時間以上もとるのは難しいという人もいるだろう。そういう人はまず、自分の1日のスケジュールを見直してみよう。忙しいときでも、何とかスケジュールを調整して、今までより30分早くベッドに入るようにする。ワークアウト前に摂取するタイプのものなど、サプリメントの中にはカフェインが含まれている場合もあるので、そのようなものはできるだけ夜間には摂取しないこと。また、夜中のワークアウトが習慣になっている人は、場合によっては時間帯を変えることでより深い眠りが得られるかもしれない。というのも、高強度のワークアウトは神経を興奮させるため、人によっては寝付きが悪くなる可能性も考えられるからだ。できるだけ睡眠を考慮して1日のスケジュールを組むようにし、トレーニングが最大限に筋発達に活かされるように良質の睡眠を十分にとるように心がけよう。