筋発達は筋肉を刺激することで得られる。行うトレーニングが筋肉にとって刺激になっていれば、筋肉はその刺激に耐えて発達反応を起こす。しかし、それほど頑張らなくてもできてしまうようなトレーニングや運動を続けても、それは刺激にはならないので筋肉は発達反応を起こさない。
文:Sarah Chadwell, NASM-CPT
翻訳:ゴンズプロダクション
必要なのは「漸増負荷」
継続して筋発達を得るためには、行うトレーニングは筋肉にとって常に刺激にならなければいけないわけだ。それは発達しやすい部位も発達しにくい弱点部位も同じである。必要なのは「漸増負荷」をかけることである。つまり、種目の動作が楽に行えるようになったら負荷を増やす。楽なままどれだけトレーニングを続けても、時間とエネルギーを浪費するだけだということを忘れないようにしよう。
漸増負荷と言っても、負荷の増やし方にはさまざまな方法がある。最もシンプルなのは使用重量を増やすことだが、それ以外にレップ数の増加、セット数の増加、セット間の休憩時間を短縮などがあり、他にもジムに行く頻度を増やしたり、強度を高めるテクニックを取り入れたりするのもいいだろう。もちろん、一度に全てを採用する必要はないし、そんなことをすれば疲労が回復しなくなってしまう。
トレーニングの強度を高める
種目の動作が楽に感じてきたら、試しに使用重量を増やす、レップ数の増加、セット数の増加、セット間の休憩時間を短縮などからひとつの方法を取り入れて筋肉への刺激を増やしてみるといいだろう。ただし、どの方法を採用するにしても、正しいフォームが維持できる範囲であることが条件になる。また、例えば使用重量を増やしたとしても、運動の可動域を狭めてしまわないように。正確なフォーム」と「フルレンジ動作」は基本的な約束ごとだ。たとえ運動強度を高めたとしても、この2つがおろそかにならないように注意しよう。それらをしっかりと踏まえて断続的に身体を成長させていこう。