脚のワークアウトの話を始めると尻込みしてしまう人が多い。きつくてつらいからだ。しかし、それが必須であることは誰だって知っている。だから「脚のワークアウトは絶対に休まない!」と自分に言い聞かせてジムへと向かうのである。
文:William Steven Litz
翻訳:ゴンズプロダクション
月曜日は脚の日?
映画『パンピングアイアン』の中でアーノルド・シュワルツェネッガーがこう言った。「よし、マジでやろうぜ」脚のワークアウト日がまわってくるたびに、ジムの駐車場に車を停めた瞬間、私の頭の中にアーノルドのこの台詞が響く。
私の場合、脚のワークアウトを行うのは月曜日にしている。ウエイトトレーニングの世界では月曜日を胸のワークアウト日にしている人が圧倒的に多いと耳にするが、私は新しい週のスタートを脚のワークアウトで始めるのが好きなのだ。月曜日になると、脚のワークアウトに備えて必要以上に気合いが入る。それが必然的に新たな1週間のスタートになるのである。
脚のトレーニングには全身の筋発達を促す役割がある
脚のワークアウトが重要なわけは、その効果が脚だけにとどまらないからだ。実は、脚のトレーニングには全身の筋発達を促す役割がある。脚の筋肉を刺激するだけなのに、どうして体全体に影響するのか。それは、脚の筋肉を刺激することでアナボリックホルモンの分泌が活発になり、それが全身を巡るからである。
脚の筋肉は非常に大きな部位で体積も大きい。そのため、この大きな筋肉部位が刺激すると、腕を刺激したときとは比べものにならないぐらいの大量のアナボリックホルモンが分泌されるのである。
また、下半身の種目では比較的高重量を扱うことができる。レッグプレスやスクワットで扱う重要は、肩の種目で扱う重量よりはるかに重い。これもまた体内のアナボリズムを高める要因になるのだ。結局のところ、脚のワークアウトは脚だけのためのものではないということなのだ。