元フィギュアスケートシンクロ日本代表で、現在はその経験を活かしてヨガ講師として活躍中の長尾麻央さん。さらにヘルシー料理家としてInstagramでも数々のレシピを公開しています。そんな長尾さんですが、フィギュアスケート現役時代に摂食障害に悩んでいたという過去も。そんな辛い経験を乗り越えるきっかけとなったのは「ヨガ」でした。今回は、長尾さんの「YOGALIFE」をご紹介します。
ヘルシー料理家、ヨガインストラクター、フィギュアスケートシンクロ元日本代表
長尾麻央 (ながお・まお)
IG:@nikomao_yoga @nikomao_kitchen
摂食障害で悩んでいた日々を救ってくれたのがヨガでした
小学校4年生から大学4年生までフィギュアスケートを行っていました。そしてスケート現役時代に摂食障害になり、心と身体のバランスが崩れてしまい、メンテナンスとしてヨガのレッスンを受講したのをきっかけにヨガを始めました。
摂食障害を発症したのはちょうど高校2年生のころです。現在はかなり良くなりましたが、完治はしておりません。摂食障害になった原因としては、過度なダイエットです。フィギュアスケートは技術に加え、美しさも評価される芸術スポーツでもあるので、そのどちらも満たすため体型維持には常に神経を注いでいました。食について厳しいルールを作り、ストイックになりすぎてしまったあまり、ある日それらが爆発してしまいました。そこから長く摂食障害と付き合っていくことになりました。
このことは数年間、誰にも打ち明けずに抱えていました。ですが心身の限界を迎え、まずは家族に打ち明け、コーチやお医者様にも相談しに行きました。そこから周りのサポートを受けながら、少しずつメンタルケアも含め、食事に対する意識を変え、スケートも一度離れ、ダイエットのストレスとなっていた要因を減らしていきました。
摂食障害はまだまだ認知が低いです。しかし年々患者さんは増えている現状があります。私は好きだった「食事」が、一時はとにかくつらいものとなり、「敵」と感じるようになっていました。少しずつ回復した今、また食が好きになり、このような経験もしたからこそ、人は食べること、食べるもので支えられていると実感しています。
ダイエットに悩む方々に向けて、食事とは楽しいものであり、人生を作り上げていくものというポジティブなメッセージを届けたいです。そして「これなら(ヘルシーだから)食べられそう!」というきっかけ作りをしたいと思い、フードコーディネーターと食育インストラクターの資格を取得しました。また、同時期にヨガの資格を取得したのは、摂食障害で悩んでいたころに救ってくれたのがヨガだったからです。そのときだけは自分を傷つけることなく、食からも意識が外れ、涙が出ました。
長期目標としては、ヨガと料理を合わせた、自然体でいられるようなコンテンツや空間提供をしていくことです。それが誰かに手を差し伸べることにつながっていけたらと思っています。
“ちょっとおしゃれで簡単な”太りにくいレシピ
レシピはInstagramで公開中! ☞ @nikomao_kitchen
\ むくみ解消に/
レンコン梅和え
寒くなると運動不足になりがちですが、レンコンはカリウムを多く含むため、体内の老廃物を排出しデトックスしてくれる季節野菜。むくみが気になる方にお勧めです! 梅のクエン酸でエネルギーの代謝を助け、疲労回復の効能も期待できます。
▽材料
・レンコン 200g
・梅干し 5〜6個ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
(A)
・砂糖 小1
・みりん 小1
・白だし 小1/2〜
▽手順
①レンコンは皮を剥き薄切りにしてさっと酢水にさらす。
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②梅干しをつぶす。ボウル内でやると時短。(A)と合わせる。
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③さっと茹でたレンコンと②を和えて完成。
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※梅干しによって甘味や塩味が異なるため、味見をしながら調整してください。
\ 疲労回復に/
豚とトマトのしょうが焼き
豚肉はビタミンB1が豊富に、トマトにはクエン酸が含まれており、どちらも疲労回復効果が期待できます。組み合わせることでトマトのリコピンの吸収率も上がり、身体作りにお勧めの一品です。
▽材料
・豚肉 120g~150g
・トマト 小さめ2個
・玉ねぎ 1/8個
(A)
・しょうが 2かけ
・醤油 大1と1/3
・酒 大1
・みりん 大1
・はちみつ 小1
▽手順
下準備:しょうがをおろし(A)の調味料を合わせておく。豚肉に酒、醤油各小1を絡めておく。
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①トマトはくし切り、玉ねぎは1cm幅に切る。
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②豚肉→玉ねぎ→トマトの順で炒め、しんなりしたら(A)を入れる。
③汁気を飛ばすように煮詰め、塩コショウで味を整え完成。